前回の記事で「信長さん死んじゃったら次は貴方の出番ですよ!チャンスですよ!」と馬鹿正直にいって秀吉さんから警戒されるようになってしまった如水君。

忠義と愛に生きるのはこれほどまでに辛い事なのですね(もう決め付けている)

これ以降如水君は、秀吉の天下取りのために家臣随一の働きをみせるも、給料がほとんど増えないという冷遇に晒される。四国征伐、九州征伐と先頭にたって戦って完璧な戦果を出したのにも関わらずだ。四国のドン長宗我部元親は「黒田じゃなくて宇喜田か仙石あたりが大将だったらぜってー俺が勝ってたのに・・・!」と後に負け惜しみを言っている。

能力が高すぎて秀吉に恐れられて冷遇された。そんな事は如水自身もわかっていただろうと思う。信長に冷遇されないように卒なくやっていた秀吉と冷遇された明智を間近で見ていたんだから。それでも彼は最高の結果を出し続けた。どんなに冷遇されようとも・・!ついでにエピソード一個挟んでおくと、給料増えないのに、過去の上司の自分をぶっ殺そうとした、ゾンビになる原因を作った小寺の殿様を手厚く養っているのであった。どんだけお人よしなんだ如水君!!!まさに愛の人である。

冷遇にもめげず小田原征伐にも参謀として随行し天下統一を成し遂げてホッと一息の如水君、のんびりと茶飲んでるときにとある噂を聞くことに・・・。

秀吉「俺が死んだら次に天下とるのだれだと思う??遠慮なく言ってみ」
家臣A「やっぱ徳川じゃない?勢力二番手だし」
家臣B「伊達や毛利、前田様も油断ならんな」
家臣C「やっぱ島津っしょ!ちぇすとおおおお!」
秀吉「おまえらわかってねーなー。俺が死んだら如水めが天下を取るぞ。つうかあいつは俺が生きてる間にも天下とろうと思えばとれるんじゃないか!?」

と言っていたとかいないとか。その噂を聞いて如水は「ああ、俺はここらで潮時だな。足が不自由、顔が醜いこの俺をここまでにしてくださったのは秀吉様だ。その秀吉様に疎まれたら引退するしかねーだろJK」

とあっさり家督を息子の長政に譲るのである。このエピソードはむやみに警戒されたくない為に息子に家督を譲ったように書かれているのが多いけど、私は違うと思う。なぜなら自分の野心が露見しないように警戒されたくないなら、されないように過去にいくらでも手をうつことができたはずだから。働きぶりに見合わない冷遇はされてはいたけど「お前(如水)に天下とられちまうかも!?」なんてことは、ハッキリと言われていなかったし、そんなこと言われるとは本人も思っても居なかったはずだ。それだけ主君に尽くしてきたつもりだった。このままだと自分自身だけの問題ではなくて息子、そして黒田家に災いが起こると感じて身を引いたのじゃなかろうか。秀吉嫌いの奴らに自分が担がれて、天下がまた乱れると感じたのかもしれない。とにかく自分自身の保身のために身を引いたわけじゃないと思っています。

この引退の一件以来、秀吉の如水に対する態度が明らかに変わったという。以前までは如水が策を言うと「ふむふむ、実はわしもそう思っていたところじゃ。わしの考える事以上のを言うのが参謀の役目だろが!」と素直になれなかったのに「さすが如水君!お前らも見習えや!さすが天下人の参謀だっただけあるわ!」と素直に褒めるようになったという。秀吉もやっと如水の心の内が理解できたんじゃないかな

秀吉からの疑いが晴れたのも束の間、世渡り下手な如水さんは朝鮮出兵の作戦を巡って「三成なんぞが作戦指揮してるから上手くいかねーんだよなあ。」と正直に余計なことを言って、若手ながら秀吉に気に入られて台頭してきた石田三成と対立して結局また立場を失う。ちなみに息子の長政は如水と対立した三成をぶっ殺そうとして関が原合戦の原因を作っている。

この事件が原因で如水は、秀吉が存命のうちは秀吉、死後は長政のために働くことを決めたんじゃないかなと思います。

有能かどうかは別にして三成はこれから豊臣家の中枢を担うであろう男、コイツに親子共々嫌われてるということは、黒田家の将来が真っ暗なのは明白だ。こいつの支配する豊臣家の為に働くのはまっぴらゴメンだ。だが我が主君は秀吉だ。どんなに嫌われようとも秀吉には最後まで奉公する。秀吉が死んだら確実に世の中はまた乱れる、その時は暗雲たちこめる黒田家の舵取りをしなければならない長政のために全てをささげようと決心したんじゃないかと。

その証拠として、後に家康から「あのジジイなんの為に老体に鞭うって九州で頑張ってたんだ??」と馬鹿にされた関が原の裏で九州で暗躍した話に繋がるのである!全ては長政のためだったんだ!

ということで話も長くなったので続きは次回に。

この話で何がいいたかったと言うと「愛とは許すこと」である。許すことすなわち愛であるならば、愛をもって生きるということは残酷で辛く難しいことでもある。そんな愛ならなくてもいい!と捨てて楽になりたいとこであるけども、愛を捨てた人間に他人からの愛が降り注ぐことはないのである。

要するに愛を持たずに、事の善悪、正義が己にあるのかどうかで態度を変えたり、損得のみで判断する人は、どのような決断であっても必ず失敗するのである!なぜなら愛を持たぬ人間に愛が降り注ぐことはないからである!

と牧師の真似事をしたところで今日はこのへんで。

オマケの大航海コーナー。
肉模擬は8勝4敗ぐらいでした。成績はまあまあだけど負ける時はアッサリ過ぎて困ったチャンでした。謎の一人だけスロウの呪文をかけられたように糞重くなる原因は、どうもプリンタやらゲームパッドやらなんやらアレコレUSBに挿しまくってたのが原因ぽくて、それ引っこ抜いたら大分マシになりました。使ってなくても負荷かかってるんかね・・・?PC音痴でよくわからん。

コメント

軽ファンネル
軽ファンネル
2009年9月9日9:01

イイハナシダナー (「 ゚Д゚)「
ちぇすとおおおでモーニングコーヒー噴きました。

nophoto
一般兵
2009年9月9日11:07

凄いいい話です。感動した!!!!

また、こういういい話書いてください。

nophoto
もすとヴぉい
2009年9月9日17:15

如水さんといい前野長康といい秀長死んで歯止めの利かなくなった暴走機関車秀吉に疎まれた人はみんなろくな最後じゃないよねぇ・・・。
まぁ如水さんはうまくやりくりしたけど。秀吉側近でまともに最後まで生き残ったのって蜂須賀家と黒田家だけだからそれだけ如水、長政がうまくやったかよくわかる。

小六さんにしても如水さんにしても両方とも自分が領主だと色々めんどくさくなるのがわかったから息子にバトンタッチしてたからなぁ。それだけ家と息子のことをかんがえてたのよね。
でも如水は好きだけど長政は好きじゃない。何故かって後藤又兵衛とのやり取りが大人気ないw黒田騒動の遠因はある意味長政だし。

シェーン
2009年9月9日19:36

最後の最後まで秀吉に警戒され続けたイメージだったわ。
肝心な部分は全て次回かな?長くなりそうだww

69
2009年9月10日12:23

僕のPCはプリンターは勿論の事、複合機(業務用のデカいの)なんかも挿さってる(*´艸`)

nophoto
ドラゴン
2009年9月11日0:36

ダウンタウンのまっちゃんも如水信者です。
テレビ番組で熱く如水の凄さを語っていた動画があったので総理にも紹介しようと思ったけど、削除されてた\(^o^)/

小泉
2009年9月12日7:10

軽ファンネルさん>ちぇすとおおって掛け声がなんでそうなったかっつう由来はよく知りませんが、気合は入るような感じしますよね!

一般兵さん>また、書きます。だらだら長文なんで皆さん途中で読む気なくしてるだろうと思うけど、ちゃんと読んでくれる人がいるなら頑張りますよ!

シェーン>少なくとも秀吉には隠居した時点で警戒は解かれてる感じじゃないかなあ。まあその後家康に警戒されるようになるんですけどね。可哀想な人だ。

69さん>そんなことしてるから装備付け忘れるんですよ!て、このネタ引っ張りすぎだな・・・!次回からは別の角度から責めたいと思います。

ドラゴンさん>さすが松本先生ですね。たしかまっちゃんはダンサーインザダークって映画が好きと言ってて、僕も大好きな映画なんです。まっちゃんとは気が合いそうだ。で、その映画はよく鬱映画なんて言われるんですが、これは絶対にハッピーエンドの映画なんです!そのことについても今度ダラダラと書いてやる・・!

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索